品質管理・教育

正社員の専門性、多層的なチェック、密なコミュニケーション。
三つの観点から、翻訳品質を担保します。

特許翻訳の品質は、翻訳者個人の力量だけに委ねるものではありません。正社員による専門体制、独自ツールと専門チェッカーによる多層的な品質管理、お客様との密なコミュニケーション。この三つの仕組みを組み合わせることで、安定した翻訳品質を担保しています。

1翻訳担当社員のコミット

正社員の翻訳専門スタッフが、翻訳グループおよび翻訳ITグループに所属しており、お客様のニーズに合わせたきめ細やかな対応を実現します。
具体的には、取引開始当初にいただくフィードバックをヒアリングし、必要に応じて個別のガイドラインの策定や用語集の整備をおこないます。

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組織体制図

2翻訳品質管理体制:
QCグループの取り組み

多層的な品質チェック体制

独自開発ツールによる
全件チェック

全案件を対象に、自社開発のチェックシステムを活用して原文と訳文を照合。
訳抜け、数値ミス、基本的な文法ミスといった人為的ミスを機械的に防ぎます。

専門チェッカーによる
抽出チェック

対象案件を条件に基づき抽出し、特許実務に精通したチェッカーが、請求項および関連箇所を中心に実質的な内容チェックを実施します。
この抽出チェックは翻訳者の評価を兼ねており、一定の品質基準に達しない翻訳者に対しては発注を停止する厳格な運用をおこなっています。

ピアチェック(相互レビュー)

翻訳者同士が互いの訳文を確認し合うピアチェックの仕組みを採用。
他者の表現や論理構成を学ぶことで、組織全体の底上げを図る学習機会としても機能させています。

品質の標準化

特許明細書翻訳仕様書による標準化

各社固有のガイドラインに加え、特許出願用明細書として標準的に考慮し適用する種々の留意点をまとめた標準仕様書を整備して教育に活用しています。

具体例:機能的表現である「手段」に対応する"means"は使用せず、代替用語として"unit", "device"等に置き換えて翻訳します。また、動詞に"-er", "-or"を付して名詞化する方法("detector", "analyzer"等)も活用します。(どのような案件においても一律的に適用されるものではなく、発明によっては"means"がより相応しい場合もあることに留意します)

MPEPの活用支援

米国特許実務のバイブルとも言えるMPEP(米国特許審査便覧)を翻訳に際しての重要参照資料として位置づけています。膨大なMPEPの内容から必要な情報を即座に参照できるよう、生成AIを活用した独自の検索システムを構築し、翻訳者が常に最新かつ正確な根拠に基づいて判断できる環境を提供しています。

3コミュニケーション重視

最良の翻訳には、お客様と翻訳担当者が常に近い距離で連携することが不可欠と考え、以下の施策を推進しています。

翻訳担当者の「実名開示」とダイレクト対話

翻訳業界では翻訳者名を伏せるのが一般的ですが、当社では実名を開示し、お客様との直接的な対話を実現しています。複雑な技術内容については、対面交流やオンライン会議、技術説明会等を通じ、翻訳担当者が直接ヒアリングをおこないます。個人の名前を背負って成果物を納めることで、翻訳者自身に「知財コーポレーションを代表するプロ」としての強い自覚と責任感が芽生えます。

翻訳メモによる情報の共有

出願用明細書の場合、基本的にすべての案件において、翻訳の過程で検討した事項をまとめた「翻訳メモ」を提出しています。「なぜこの用語を選択したか」「原文の不明確な箇所をどう解釈したか」といった判断根拠を明文化します。(不明確な場所に関して事前の確認が望ましい場合は、質問状を提出させていただきます)

翻訳メモのサンプル
翻訳メモ(サンプル)

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